第150回千葉授業づくり研究会
多様なルーツを持つ子どもたちと共につくる学級コミュニティを考えよう
 
ロシアのウクライナ侵攻をめぐる昨今の国際情勢において、日本でも紛争地からの避難民に対する支援が行われています。学校では、ウクライナから避難してきた子どもたちが通学を始めています。
海外にルーツを持つ子どもの就学促進や、指導・支援体制の充実、多様なルーツを持つ子どもたちが共に学ぶ環境を創出することは、学校教育において以前から議論されてきました。一方で、多くの公立小中学校では、海外にルーツを持つ子どもたちを十分にサポートするための環境が整っておらず、本来は障害児教育の場である特別支援学校や特別支援学級が受け皿になっていることも指摘されています。
このような状況を受けて、学校の支援体制や社会制度の整備・拡充について様々な議論がなされていますが、海外にルーツを持つ子どもたちを学級コミュニティの一員として受け入れていくためには、体制面の整備だけでなく子どもたち同士のコミュニケーションの促進やつながりの構築も重要です。ロシア・ウクライナ問題を契機に、国際協力に対する日本の子どもたちの関心が高まっている今、多様なルーツを持つ仲間との学級コミュニティづくりについて、子どもたちと共に考えていく重要な機会ではないでしょうか。
今回の研究会では『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』の著者であり、海外にルーツを持つ子どもたちの取材や研究をされてきた金春喜さまを講師にお招きし、日本の学校における受け入れについて現状や課題についてお話いただきます。その上で、これからの学校では、多様なルーツを持つ子どもたちと一緒にどのような学級コミュニティづくりを目指すべきかについて、参加者の皆さんと議論します。
研究会は対面・オンラインのハイフレックス形式で実施します。質疑応答は、オンライン意見共有ツールに質問や感想を記入していただき、その内容を元に、講師と参加者がコミュニケーションを取りながら議論を深めていきます。皆さまのご参加をお待ちいたしております。

日時:2022年6月18日(土)   16:00~18:50
講師:金春喜さま ハフポスト日本版編集部ニュースエディター
主催:
千葉大学教育学部 藤川研究室
敬愛大学教育学部 阿部研究室
兵庫県立大学環境人間学部竹内研究室ソーシャルメディア研究会
NPO法人企業教育研究会

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https://ace-npo.org/wp/archives/study/cjk150