従来の学校教育では内気さや消極性をマイナスに捉え、積極性をプラスに捉える傾向がありました。しかし、インターネットが普及し、日常的に関わりを持つコミュニティの数やメディアコンテンツの量が増大している現代社会においては、人々が常に積極的であり続けることは難しくなっています。また、多様な人々が共生する社会においては、消極性も一つの個性として捉えられます。
 こうした状況の中で、学校教育では子どもの消極性の捉え方を再考する必要があると考えられます。その中で、積極的な活動にストレスを感じやすい子どもや、活動的ではないけれども深く物事を考えている子どもなど、消極性を持つ子どもへの新しいアプローチが考えられるのではないでしょうか。
 今回の研究会では、”SHYHACK”を合言葉に、情報技術を活用して積極性や消極性に関わらず参加できるコミュニケーションについて研究されている神戸大学国際文化学研究科の西田健志准教授を講師にお招きし、消極的な人へのアプローチについてご講演いただきます。その上で、学校教育における消極性の新しい捉え方や、それに基づく教育のあり方について参加者の皆さまと議論します。
 研究会はオンライン会議ツールであるZoomを用いて実施します。質疑応答では、オンライン意見共有ツールMuralに質問や感想を記入していただき、その内容を元に、講師と参加者がコミュニケーションを取りながら議論を深めていきます。
 皆さまのご参加をお待ちいたしております。

日時:2021年6月19日(土)   16:00~18:50
講師:西田健志さま(神戸大学国際文化学研究科准教授・消極性研究会メンバー)
主催:
千葉大学教育学部 藤川研究室
敬愛大学教育学部 阿部研究室
兵庫県立大学環境人間学部竹内研究室ソーシャルメディア研究会
NPO法人企業教育研究会

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、オンライン会議ツールであるZoomを用いて開催いたします。

お問い合わせ・申し込みはコチラ https://ace-npo.org/wp/archives/study/cjk143-2