10/19(土)第165回 千葉授業づくり研究会「授業づくりにおける表現と差別・ステレオタイプを考える」を開催します。下記の説明文にあるように、これからの時代の授業・教材づくりに大いに示唆を頂ける内容となると思います。ぜひご参加ください。
詳細はこちら https://ace-npo.org/wp/archives/study/cjk165
ーーー案内文ーーー
昨今、テレビや映画、漫画からポスターまであらゆるコンテンツにおいて、その表現が人種やジェンダー、セクシュアリティの観点から差別的であると「炎上」することがあります。これはエンターテイメント産業の世界に限らず、教育現場にも当てはまることがあるはずです。例えば教員として学校現場に立つ者であれば、授業中やホームルームで何かの例を用いて話をする時、プリントやスライドに挿絵をいれる時、掲示物を作る時など、自分が意図せず差別的な表現をしていることがあるかもしれません。
私たちは、他者や世界を理解する上で、複雑な物事を複雑なままに理解できないため「カテゴリー」に分けて認知します。特定のカテゴリーに含まれる人や物が共通して持っていると信じられている特徴のことをステレオタイプと言い、そのステレオタイプを用いて他者を判断するステレオタイプ化は、人間の認知機能の節約として無意識で行ってしまいます。ステレオタイプ自体はニュートラルなものですが、そこに否定的な感情や評価が結びつくと偏見となり、偏見が元になった否定的な判断が相手に対する言動や行動として現れると差別となります。どれだけ他人を傷つける意図がなかったとしても、また同じカテゴリーの人全員が当てはまるわけではないと頭でわかってはいても、よく目にするものの印象で想像してしまうということは避けられません。特定の性別や人種、国籍の人についての固定的なイメージや、偏り、差別的な描写が批判の対象になることも増えてきている現在、多様な子どもたちが存在する教育現場で私たちはどのように自分の持つステレオタイプと向き合っていけばよいのでしょうか。
今回は、ハリウッド映画の中における多様性やフェミニズムなどを中心に研究をされており、立教池袋高等学校でも社会学の教員として男子校の高校生に多様性について教えている、東京大学大学院博士課程の山本恭輔さまをお招きし、授業づくりにおけるステレオタイプとの向き合い方についてお話しいただきます。表現されるもの「表象」を巡る「想像」と「創造」のサイクルの中で、ジェンダーや人種の多様性と差別についてどのように考えるかなど、お話しいただいた内容をもとに、教育に携わる者が、自身の表現とステレオタイプにどのように向き合っていくことができるか、参加者の皆さまと議論します。皆さまのご参加、お待ちいたしております。
日時
2024年10月19日(土) 15:00~18:00
講師
東京大学大学院学際情報学府/立教池袋高等学校 講師 山本 恭輔 さま
スケジュール
15:00-15:15 オープニング
15:15-16:15 講演
休憩10分
16:25-17:45 質疑応答・ディスカッション
17:45-18:00 クロージング
会場
千葉大学教育学部1号棟3階1317教室
千葉県千葉市稲毛区弥生町1−33 千葉大学教育学部1号棟3階1317教室
会場地図https://www.education.chiba-u.jp/access
参加費
無料
主催
千葉大学教育学部 藤川研究室
敬愛大学教育学部 阿部研究室
兵庫県立大学環境人間学部竹内研究室ソーシャルメディア研究会
NPO法人企業教育研究会