私が副理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会が,株式会社メルカリとともに制作した,フリマアプリの仕組みや適切な利用方法について学習するための授業プログラムに関する論文が,コンピュータ利用教育学会の学会誌に掲載されました。現代的な課題に応じた新しい授業・教材づくりの試みとしてご覧いただければ幸いです。

明石萌子・藤川大祐・阿部学・関谷紳吾・山本恭輔・市野敬介・武蔵振一郎・齋藤良和(2020)「フリマアプリにおける個人間商取引について学ぶ授業プログラムの開発」コンピュータ&エデュケーション、Vol.49、pp.46-51、2020年12月【査読あり】

これは論文に書かれていない個人的な考えですが,このプログラムは,商取引という点からすれば「消費者教育」であり,また,ネット経由のコミュニケーションが鍵となる点からすれば「情報モラル教育」と言えなくもないもの,だと思います。テクノロジーやインターネットは,今や私たちにとって空気のようなものとなっていますが,いずれ「情報モラル教育」という言葉も拡散し,消えていくのかな,なんてことも思います。