早いもので6月となりました。前期の授業期間も半分が過ぎようとしています。

5月31日の「2年次専門研究」(阿部ゼミ)では、ストップイットジャパン株式会社代表取締役の谷山大三郎さんをゲストにお招きし、お話をうかがいました。谷山さんは、もともとは教員志望だったのですが、一般企業等様々な経験をされた後、現在は同社を起業し、匿名でのいじめ報告・相談アプリ「STOPit」(http://www.stopit.jp/)の普及を中心に、「脱・いじめ傍観者教育」の推進に取り組んでおられます。

授業では、小学生時代に自身がいじめられた経験や、いじめられている友人を見ても何もできなかったという経験などから「助けたい人を助けられる社会をつくりたい」と思うようになり起業に至ったというお話や、アプリ「STOPit」の仕組み、アプリだけに頼らないための授業プログラムの紹介などがありました。

よりよい社会をつくるために自分にできることをしたいという谷山さんの熱いお話を聞き、ゼミ生からも活発に質問が出されていました。教員志望の学生が多いゼミですが、「教員以外の立場から教育を支える仕事」についても学びながら、教育問題をより広い視野から捉えられるようになってほしいと思っています。

担当教員を含め様々な方にお話を聞く前半を終え、本ゼミ後半は学生自身が調べたことを発表していきます。前半のインプットがどう生かされるか、期待をしています。

※敬愛大学国際学部阿部研究室はストップイットジャパンらとともに、脱・いじめ傍観者教育の研究、実践に取り組んでいます。

【産学官連携】敬愛大学が中学生を対象としたネットいじめに関する授業を公開 — ネットいじめ早期発見と抑止力を生み出す新たな手立て https://www.u-presscenter.jp/2017/05/post-37323.html

本記事は本学HPにも掲載されています。