コンピュータ利用教育学会の論文誌『コンピュータ&エデュケーション』(Vol.46)に、私が副理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会(ACE)の開発授業に関する論文が2本掲載されました。開発から実践、執筆まで、また査読に関わってくださった皆様に感謝申し上げます。内容をご覧いただければ幸いです。

  • 竹内正樹・阿部学・藤川大祐・山本恭輔・齊藤剛(2019)「動画配信に関するトラブルを題材とした情報モラル授業プログラムの開発―小学校高学年を対象とした実践―」コンピュータ&エデュケーション、Vol.46、pp.92-95、2019年6月(査読あり)
  • 古林智美・佐藤康平・阿部学・藤川大祐・和田翔太・荒崎智史・小川愛(2019)「IoTについて学ぶ授業プログラムの開発―デジタル教材とアプリ開発演習を取り入れて―」コンピュータ&エデュケーション、Vol.46、pp.96-99、2019年6月(査読あり)

前者は、ソフトバンク株式会社と開発した「動画配信に関するトラブル」を題材とした情報モラル教材に関するものです。長く共同で取り組んできている「考えよう、ケータイ」シリーズの手法を用い、近年注目される上記題材に関する実写動画教材および授業プログラムを開発しました。対象は小学校高学年〜中学生を想定。教材はACEウェブサイトより無償配布しています。 https://ace-npo.org/info/kangaeyou/

後者は、日本アイ・ビー・エム株式会社と開発した「IoTの仕組みや社会の中での活用例」について学ぶ授業プログラムに関するものです。制作チームの尽力により、IoTの仕組みによって動作するオリジナルキャラクターを用いたオモシロイ教材を開発することができました。こちらは、高校生対象の出前授業の募集を行っています。 https://ace-npo.org/wp/archives/project/ibm

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これまでは、ACEの研究成果について自分中心で論文を執筆することが多かったのですが、今回は大学院の後輩、ACE職員らとともに執筆をしました。無事、成果を出すことができ良かったです。人類にとっては小さな一歩かもしれませんが、私(たち)にとっては大きな一歩となりました。

今後も、研究開発と社会貢献の両輪で、私個人ならびにNPO法人企業教育研究会の活動を進めていきたいと思います。