第10回柏市図書館を使った調べる学習コンクールの審査会に参加した。書いたとおり今年度で10回目とのことだが、ご縁があり初回より審査委員長を拝命している。大学教員として10年ちょっとのキャリアである。どこの馬の骨かも分からない時期(今も?)から継続してお誘いいただいている柏市、とくに最初にお声かけいただいたI先生には大感謝である。なんだか、自分の人生と歩みを同じくしている催しという感じがしていて、思い入れもある。
「積み重ね」には意味があると思うのだが、やはり作品の質はどんどん上がっているように思われる(もちろん初回がだめだったということではなく、文字通り積み重ねの結果だと思う)。次期学習指導要領へ向けても「好き」を大事にするということが示されているが、一人一人の好きをとことんつきつめられる、よきコンクールであるように思う。これからも、思う存分、好きを探究できる場であってほしい。入賞作品は図書館で見られるようだが、作品が多くの人の目にとまるとよいなと思う。
前述のとおり、正規のカリキュラムにおいても「探究」が重視されるようになってきた。こうした正課外の営みと、学校のカリキュラムとの相互作用を期待したいところである。正課外ではこんなにできる、調べられる、書ける。だとすれば、学校教育は一人一人の「好き」にどう向き合えばよいのだろうか。時間が必要だろうか。専門性が必要だろうか。探究のスキルなんてものが必要だろうか。親のように寄り添ってくれる人が重要なのだろうか。
どうだろう。この10年、たくさんの子どもたちの「好き」に触れてきた。その「好き」というパワーが、教育という名のもとに矮小化されることはないだろうか。子どもはもっともっと自分の「好き」から学べる、世界を広げることができるのではないだろうか。教育は、次期学習指導要領は、教科は、授業は、教師は、私は、そのパワーにちゃんと応えられているだろうか。
問いはつきない。このコンクールから、(教育の)世界の果てまで見渡せそうである。10年ということで、区切りを感じたもので、雑駁だが今の思いを書き留めてみた。